典型的なものであれば超音波検査で肝硬変や慢性肝炎を診断する事は可能であるが、実際には判断が難しいものも多い。あくまでも採血データによるのが基本である。
慢性肝炎や肝硬変の超音波検査でもっとも重要な点は、肝細胞癌の発見にあることはいうまでもない。
肝実質のエコーパターンの評価は客観性に乏しく、かなり高度でないと信頼できないが、側副血行などの超音波所見は肝硬変の診断根拠となる。
肝表面の凹凸や脈管の細かい屈曲、内部エコーの粗造さは線維化との形成のためである。実質の内部エコーが極めて粗いものはメッシュパターンと呼ばれ、HBウィルスによる肝硬変で多く見られる。
企画・制作:超音波検査法フォーラム
協賛:富士フイルムヘルスケア株式会社