傍臍静脈は,正常人では閉鎖して肝円索となっていた臍 静脈が,肝硬変に伴う門脈圧亢進により再開通したものである. 門脈臍部から始まり腹壁裏面を走行する.

 

脾静脈の内径が13mmと拡張している.門脈圧亢進に伴う門脈系の拡張所見である.肝硬変では肝実質の硬度が増しているため,肝 外の門脈が拡張しても,肝内の門脈は拡張しない場合が多い.


企画・制作:超音波検査法フォーラム
協賛:富士フイルムヘルスケア株式会社