卵巣癌の多くは嚢胞性腫瘤である。嚢胞壁の厚みや隆起、隔壁などの所見などの情報が診断する上で大切だが、卵巣の嚢胞性病変の良悪性を鑑別するのは難しい。

直径15cmを越える巨大な嚢胞性の腫瘤であるが,後壁から左側壁に乳頭状の隆起がみられる.
嚢胞壁の不整や充実性の隆起を有する卵巣腫瘤 は,まず癌を疑うべきである.

 

両側性の卵巣癌で,右卵巣は直径15cm,左卵巣は直径10cm,左右が接している.
内部エコーは不均一な充実性で,液状部分が散見される.
組織学的に両側性の粘液性腺癌であった.


企画・制作:超音波検査法フォーラム
協賛:富士フイルムヘルスケア株式会社