急性胆嚢炎の所見のうち、胆嚢壁の肥厚や内部のデブリエコーは少し遅くなってから出現するが、胆嚢の緊満は必ず認められる。

結石の頸部嵌頓が原因の急性胆嚢炎の像です.
壁は著しく肥厚し層構造を呈しています.
各層は不連続的で乱れています.
一部粘膜面が剥離したような所見もあります.
これは炎症の進行,出血や壊死を示唆する所見で,重症例にみられるものです.

 

肝下面と胆嚢の間に認められる無エコー域は,急性胆嚢炎の波及により貯留した滲出液です.
胆嚢の炎症が胆嚢の外へ拡がったことを示唆する重要な所見です.


企画・制作:超音波検査法フォーラム
協賛:富士フイルムヘルスケア株式会社