左側背部打撲による脾臓の鈍的外傷(挫傷)の症例. 受傷直後の像である. 脾門部周辺にわずかな実質エコーの乱れがみられるが,損傷範囲ははっきりしない. 腹腔内出血はみられなかった.
保存的治療による1週間後の超音波像である. 損傷部はエコーレベルが低下し明瞭になっている. 実質の損傷は,時間経過により明らかとなることが多いので,初診時には十分な注意が必要である.