Chapter-4 肝臓の嚢胞と類似疾患
肝嚢胞の所見
肝嚢胞(単発)

肝嚢胞(単発)


嚢胞の超音波所見は、
(1)内部が無エコー
(2)薄く均一な嚢胞壁
(3)後方エコーの増強
が特徴とされている。これらは嚢胞の大きさや個数に関係なく見られる所見なので、まず確認すべき所見である。
ただしこれらの所見は必ず見られるものではないことも念頭に置く必要がある。

肝嚢胞(多房性)

肝嚢胞(多房性)


嚢胞の数に関わらず単純嚢胞であれば臨床的な意義はほとんどなく放置可能である。
ただし本例のような多房性の嚢胞は嚢胞腺癌などの腫瘍性嚢胞との鑑別が問題となる。


企画・制作:超音波検査法フォーラム
協賛:富士フイルムヘルスケア株式会社