Chapter-2 肝細胞癌へのアプローチ
尾状葉
尾状葉

尾状葉


尾状葉は意識して見ないと映っていても見過ごす部位である。
加えて肝硬変のように線維化した肝臓ではアーチファクトで尾状葉自体の描出が不明瞭になる。本例の肝細胞癌もアーチファクトにマスキングされ、その形状を認識するのは難しい。

腫瘤
関門部付近

尾状葉


同症例の尾状葉を右肋間走査で肝実質をウィンドウに描出すると、尾状葉には3.5cmのモザイクパターンを呈する腫瘤が見られる。
心窩部走査で尾状葉が不明瞭な場合には、肋間走査の際に下大静脈周辺の肝実質に注意するとよい。

腫瘤

企画・制作:超音波検査法フォーラム
協賛:富士フイルムヘルスケア株式会社