「超音波検査法セミナー」は富士フイルムヘルスケア株式会社が「超音波検査法フォーラム」に依頼し、
作成しております。多くの方々にご利用いただければ幸いです。

第13章:乳房の超音波診断

乳房の疾患は増加しており、生活様式の欧米化に伴い、いまや女性にできる癌で一番多いのは乳癌です。欧米では、年間日本の4倍の10万人当たり40人が乳癌で死亡していますが、近年マンモグラフィ検診の普及で、20%以上も死亡率が減少しました。しかし、日本では「乳癌検診の受診率が低い」ために、年々死亡数は増加しています。罹患率でみると欧米では60~70歳にピークがありますが、日本では45歳前後の働き盛りに一番多く、60~70歳代に2つ目のピークがあります。45歳前後の検診には超音波検査が大変期待されております。

第13章 監修

安田 秀光
国立研究開発法人
国立国際医療研究センター 乳腺外科 医長